井原市では、令和3年6月16日に定例会が開かれ、主に放課後児童クラブの運営や水道料金の格差解消、学校給食費の補助に関連する重要な問題について議論が行われた。
まず、放課後児童クラブの運営については、14番の上野安是議員が質問を提起した。放課後児童クラブは、17のクラブが市の認定を受けた運営委員会のもとで運営されており、現在498人の児童が利用している。この件に関し大舌市長は、クラブの運営状況や委託料における課題について認識しているとし、国に対する提言を通じて改善を図る意向を示した。
具体的には、児童クラブの開所日数や利用児童数によって異なる委託料設定に対し、上野議員は基準日数の見直しを求めた。市長は、現在も国に対して再検討を要望していると説明。さらに、障害児への対応策として、年度途中の認定に際して遡及的な支給を求める指摘にも言及され、今後の対応を検討する必要性が示唆された。
続いて、学校給食費の補助に関する議論も行われた。原田敬久議員は、義務教育の一環である学校給食に対して全額補助の必要性を訴えた。この件に対して教育長は現行の支援状況を詳述し、財源の確保が困難であるとの見解を示しつつ、補助の拡充を依頼する声も上がった。
また、水道料金の格差解消に関する提案もあり、井原市は現在約1万5,000人の高齢者がいる状況下で、高齢者世帯を対象とした支援を求める発言があった。市長は施策の一環として浸透する情報提供を行い、料金設定の見直しにも注力する意向を述べた。