令和3年6月18日に井原市議会が開催され、主な論点として不登校問題、選挙の公正さ、ワクチン接種が取り上げられた。特に重要な議題は、不登校の現状と対策である。
三宅孝之議員が不登校の児童・生徒の現状について質問し、令和2年度の各小・中学校における不登校者数が小学校19名、中学校38名とのデータを提示した。
教育長の伊藤祐二郎氏は、不登校の背景には様々な要因があると説明し、学校としての対応が重要であると述べた。その中で、家庭との連携やカウンセリングの重要性を強調し、柔軟な対応をしていく意向を示した。
また、三宅議員は大山塾の利用状況について言及し、在籍する児童・生徒は20名で、利用者からは「自分のペースで勉強できた」との声が寄せられていると紹介した。引き続き、大山塾の今後の役割と市内学校の新たな取り組みについて関心が向けられた。
次に、井原市議会議員選挙の公正さについての質問に移った。
三宅議員が、選挙の公正公平性についての懸念を表明した。特に立候補者の抽せんの方法について、不正の可能性を指摘し、透明性を求めた。
久安伸明総務部次長は、今後の選挙におけるくじの実施方法を見直す方針を示し、改めて信頼の確保に努めると語った。一方、投票率の低下が問題視され、特に若年層の政治関心の低下に関する分析がなされる中、どう対策を講じるかが重要な課題として残った。
最後に、ワクチン接種に関する議論も行われた。
市長の大舌勲氏が、65歳以上の接種者数が92.6%に達したと報告。
今後も、安全で迅速なワクチン接種を進め、市民に対してワクチン接種情報を提供する必要性が語られた。具体的には、接種病院の予約状況を公表し、スムーズな接種を促進する考えが示された。
総じて、議会は、井原市が直面する課題に対して市民とともに取り組む重要性を確認し合い、積極的な議論がなされた。市政に対する市民の関心が高まりつつある中、今後の対応策が注目される。