令和3年井原市議会定例会が開催され、予算案についての質疑が行われた。
今定例会では、令和3年度一般会計予算が議題の中心となり、多くの質疑が寄せられた。
特に、議案第2号である一般会計予算の債務負担行為に関して、市議会議員の三輪順治氏は、「債務負担行為限度額の表記が曖昧だ」と疑問を呈した。
市は、新たに導入される事業承継推進補助金について、限度額の算出方法が未確定であることを説明し、法的に問題はないとの立場を示したが、三輪氏はその表現に対して懸念を表した。
質疑応答では、病院事業会計に関する負担金について、大滝文則氏が合併以来の推移を求め、その内訳の詳細を明らかにするよう求めた。
副市長は、推移の理由について資料を提供する意向を示した。
また、予算決算委員会においてさらなる質疑が行われることになる。
その他にも、井原市美星地区における畑地かんがい給水事業に関する予算案も提出され、全体の行政運営における各事業の具体的な内容が検討されている。
議長は、審議の終了後、予算決算委員会へ付託されることを確認した。{
井原市の議会は、幅広い議題を通じて市民生活の安全や福祉向上を目指している。
しかしながら、具体的な数字や実績に基づいた報告が求められる場面が多く、財政の透明性や効果的な事業運営が今後の課題として浮き彫りになっている。
各部長は、会計予算に関する質疑に答える形で、必要な情報提供や資料提出の約束をし、議会と市民の信頼関係を築くための努力を続けると強調した。