令和5年12月井原市議会定例会が開かれた。
12月4日、井原市議会の定例会が全員出席のもと、午前10時に開始された。
議長の三宅文雄氏が出席者に感謝を述べた後、日程に入った。
最初の議題は会議録の署名議員の指名で、佐藤豊氏と沖久教人氏が選ばれた。
続いて、会期の決定が行われ、12月18日までの15日間で異議なく承認された。この後、諸般の報告として、監査委員からの出納検査結果の報告がなされた。
議案件の上程において、議長から市長へ提案説明を求める形で進行した。市長の大舌勲氏は、感染症の状況、物価高騰対策などを確認し、今後の施策を説明した。
まず、新型コロナウイルス感染症については、状況が落ち着いているとし、季節性インフルエンザへの警戒を呼びかけた。
そして、物価高騰に関する国の経済対策に言及。低所得世帯への支援として追加支援措置が示されており、市の配分額がおよそ1億円であることを明らかにした。市は早期実施を目指し、具体的な事業検討を進めている。
市長はまた、公共施設や交通計画の策定・改定を進めていることも報告し、パブリックコメントなどを経て今年度中の完了を目指す意向を示した。
さらに、産業振興について触れ、井原デニムの啓発活動や地域の新規創業支援についても言明した。
特にデニム関連の事業が市内の一体感を醸成する効果があったと評価した。
新規事業支援制度については、昨年に続き認定候補者がいなかったことへの対策を今後講じる意向を示した。また、高月工業団地企業用地造成の進捗、稲倉産業団地の立地状況を説明した。
イベントの開催状況では、観光振興の取り組みが進んでおり、秋の行楽シーズンに合わせた体験型ツアーの実施やラッピング列車の運行などが報告された。
スポーツ関連では、先月の岡山県高等学校駅伝競走大会と新体操フェスティバルの開催を紹介し、市民の健康促進に寄与していることを強調した。
最後に、新年度予算編成について市長は厳しい財政状況を説明し、持続可能な自治体運営の確立を図るとして具体的な施策を進める考えを示した。市長の提案説明は、今後の各議案に関して審議をお願いする内容で締めくくられた。
会議はその後、次回の休会を宣言し、円滑に散会となった。