令和2年9月10日、井原市議会は定例会を開催し、市内の新型コロナウイルス感染症対策や公共交通の改善策について議論した。
議会では市長の大舌勲氏が新型コロナウイルスの影響を受けている市民病院における対応を説明。入院患者や外来患者への感染管理を徹底し、発熱外来を設けることで市民の健康を守る取り組みが強調された。また、入院患者への面会制限や感染防止対策は厳格に実施されており、その重要性が再認識された。
さらに、公共交通の改善についても議論が行われ、特に井原あいあいバスの利用状況が問題視された。佐藤豊議員は、589万円の税金がかかる井原あいあいバスの利用者が年々減少していることを指摘し、予約型乗合タクシーへの変更案を支持した。市長は、予約型乗合タクシーによって負担を軽減し、利用者の利便性を向上させるとともに、利用者のニーズ調査を行う意思を表明。
また、市内にはさまざまな業種の事業者が存在し、趣旨を同じくする取組が必要だとの意見もあがった。これに対し、市は継続的に市民の声を反映しながら、公共交通の在り方を柔軟に見直していく方針を示した。
今後の取り組みとして、各種施策の進捗を見つつ、市民からの意見を活かしながら新たな道を模索するとし、議会は閉会した。