令和5年2月の井原市議会定例会が開催され、様々な予算案が議題に上がった。今回は一般会計予算や特別会計予算の採決が行われ、質疑も活発に行われた。
まず、日程第1として議題に上がったのは「令和5年度井原市一般会計予算」である。総務部長の藤原雅彦氏が予算の説明を行い、多賀信祥議員からは県立井原高校の跡地活用についての質問が出た。多賀議員は、「賃料の予算があがっていない」と述べ、藤原氏に譲渡前提の利用の経緯を説明するよう求めた。
この件について、教育次長の唐木英規氏が「譲渡を前提に南校地の借用を進める」と強調。具体的には、圧倒的に公益に基づいた活用方針が提示され、賑わいや地域活性化の視点が盛り込まれるよう議論された。多賀議員はそれに対し、最終的な負担額の試算を求め、「具体的な数字を示してほしい」と要求する姿勢を見せた。
また、日程第2に移り、国民健康保険や後期高齢者医療に関連する特別会計予算が一括して扱われた。市民生活部長の久安伸明氏が予算案について説明したが、質疑は「なし」とされ、特別会計における透明性が求められた。
続いて、午後1時再開後には水道事業や病院、工業用水道等の予算が取り上げられた。水道部長の一安直人氏や病院事務部の亀田博行氏がそれぞれ説明を行ったが、特に建設経済部参与の田中大三氏が介入し、これらの計画が将来の市民サービスの向上につながるよう努力すると述べた。
最後に、財産区の各会計予算について説明があり、その後予算決算委員会への付託が議決された。議長の大滝文則氏は、休会を決定し、次回の議論に向けて準備を整えている様子が見て取れた。議員たちは引き続き市民の声に耳を傾け、透明性の高い行政運営を進める意向を示している。