令和2年8月3日に国東市議会の臨時会が開催され、複数の重要な議案が審査された。特に令和2年度一般会計補正予算案や附属機関の設置条約に対する議論が注目される。
まず、議案第53号の「令和2年度国東市一般会計補正予算」については、5億455万円の追加を含む補正が提案された。三河 明史市長は、この補正が新型コロナウイルス感染症対策を含むものであると説明し、歳入歳出予算の合計を273億4319万円とすることを明らかにした。
また、補正内容に関連して、特定の予算が新規の感染対策や景気回復を目的としていることも強調された。特に、教育関連で教室の換気改善事業や消毒設備の設置が含まれ、健康と安全に配慮した施策が進められている。これについては、野田 忠治議員からも補助金の利用状況に関心が寄せられた。
次に、議案第54号の「国東市附属機関設置条例」も議題となった。諸冨 理 学校教育課長は、いじめ防止対策として新たな附属機関を設置する旨を説明した。これにより、いじめの早期発見や適切な対応が可能になるとされている。新たに設置される国東市いじめ問題対策連絡協議会などが、この課題に取り組む予定である。
質疑応答の中では、白石 德明議員が工事契約変更に関する詳細を尋ねる場面も見受けられた。市長は、工事内容の変更が必要な理由を明確化し、関連するコスト増が契約に含まれていることを説明した。
この臨時会では少なくとも二件の主要議案が可決され、国東市の財政運営が一層整備されていく方向性が示された。特に、39名の参加議員が一堂に集まり、充実した議論が進められたことは今後の運営にとっても重要である。今後の施策に対する市民からの支持が期待される。