国東市議会が開催され、一般質問で地域のさまざまな課題について議論が交わされた。特に松本光生議員からの権現崎キャンプ場や海浜公園の整備に関する質問が注目を集めた。
松本議員はまず、国見町の権現崎キャンプ場の現状について詳述した。昭和50年に整備されたこのキャンプ場は、老朽化が進み、現在では集客力が低下していると指摘。この現状を受け、松本議員は地域一体での利活用方法を検討し、特に周辺の荒れ地をキャンプ場として再活用する提案を行った。
これに対し、まちづくり推進課長の伊藤義一氏は、権現崎の魅力を引き出すための方策について言及した。行政としては、商工会青年部との協議を重ねており、今後具体的な計画を策定していく方針である。また、周辺施設との一体的な利活用も視野に入れていると述べた。
次に松本議員はくにみ海浜公園の活用についても言及。夏期のみ利用されるマリンスポーツの体験施設が年間を通じて利用されるようなプランを提案し、地域振興に寄与するためのアイデアを示した。これに対し、社会教育課長の古庄健一氏は、利用者数を増やすための施策を今後検討していくと応じた。
また、ふるさと納税についての質問も重要な議題となり、和田圭介議員が現状の寄附状況と今後の見通しを問いただした。今年度は、特に年末の寄附が集中する季節を迎えるにあたり、寄附額の増加を見込んでいるとの答えが主でした。フル活用の可能性を探る意義が強調された。
さらに、国東市の出産・子育て支援についての項目も注目された。福祉課長の小田美一氏は、出産祝金や給付金について現在の状況と今後の方針について報告し、特に第3子以降の祝金の増額の検討を示唆した。
最後に、市長の松井督治氏は少子化対策の重要性を強調した。政府の異次元の子育て対策を受けて、地域においても子育て支援を拡充し、魅力ある地域づくりを進めていく考えを述べた。地域の資源を再活用し、若者による積極的な出産・子育てを促進する必要性が示された。これら一連の議論は、国東市の未来を見据えた重要な証であった。