令和3年12月定例会では、国東市の重要アジェンダが数多く議論された。特にワクチン接種や有害鳥獣対策、地域の公園整備が焦点となった。
まず、ワクチン接種について、国東市は12月3日から医療従事者への接種を開始し、1月からは高齢者施設の入所者など、2月からは65歳以上の高齢者へと対象を拡大する計画であると述べた。医療保健課の渡邉康弘課長は、国と県の指導に従い、迅速な対応を心がけていると強調した。接種券は、2回目の接種から8か月が経過した時に自宅に郵送する予定であり、その動きについて市民への周知を徹底する考えを示した。
次に、有害鳥獣対策についても重要な議論があった。市内で捕獲されたイノシシの年間捕獲頭数は2,429頭、シカは4,244頭、アナグマは約350頭となっていることが報告された。この結果は、地元の狩猟者たちの努力によるものであり、特にイノシシについては、狩猟期間外の報奨金が1万円、期間内は5,000円であることも明らかにされた。獣の増加に伴い、国東市の地域を守るため、今後も捕獲体制の強化を行うことが求められる。
公園・緑地政策の進捗状況についても確認が行われた。公園整備は地域住民の健康増進と景観向上に貢献することが期待されている。財政課の舟部正敏課長は、都市計画として子どもの遊び場や高齢者の憩いの場を新たに設けることを目指し、多様なニーズに対応する重要性を強調した。全国的にも公園整備は重要視されており、地域に特化した政策の必要性が高まっている。
国東市では、発展的な地域づくりに向けて、これらの施策に力を入れ、市民の声を反映させていく方針である。