令和4年4月27日に国東市議会の臨時会が開催された。
この臨時会では、新たな議長と副議長の選挙が行われ、丸小野宣康議員が議長に、森正二議員が副議長に選出された。
特に注目されたのは、承認第2号から承認第11号までの予算関連の議案が一括で審議された点である。三河明史市長は、承認第2号の令和3年度一般会計補正予算第13号について、歳入歳出の総額を240億8989万3000円に増額したことを述べた。
議員からは、移住者支援が全額減額となった理由について質問があり、活力創生課長の財前彰君は、移住者が就職しなかったことが要因と説明した。さらに、国東高校の支援事業でも減額があったことなどから、コロナ禍の影響が重視された。
また、税条例の一部改正が行われ、固定資産課税額が引き上げられることも決議された。これにより、地域住民の財政負担が変化することが考えられ、市民への影響を懸念する声も上がった。
こうした議論の中で、市議会は新たな委員会の設置や、議席の指定、常任委員会の委員選任などを通じて更なる市政の透明性と効果性の向上を図る方向性も示された。特に広報特別委員会の設置により、議会の運営状況をより市民に分かりやすく伝えることが期待されている。最終的には、慎重な審議の中で議案が全て承認され、今後の国東市の発展に向けた基本的な方針が確立された。