国東市議会は、令和4年9月6日、定例会を開会し、重要な議案に関する審議を行った。
会期は9月28日までの23日間と決定され、さまざまな議案が上程される予定である。この定例会では、報告や認定に関する議案が数多く取り扱われ、特に令和3年度の決算認定や補正予算案が焦点となっている。
市長の三河明史氏は、行政報告で新型コロナウイルスの流行状況について述べ、医療への影響を懸念した。具体的には、オミクロン株の亜種BA.5による感染拡大により、国東市内で1323名の新規感染者が発生したと伝えられた。市は、休日診療体制を強化しながら、基本的な感染対策を徹底する重要性を強調した。
また、予算関連の議案では、令和4年度の一般会計補正予算案が8億1217万5千円の増額を含み、254億2933万7千円の予算額となる見込みである。特に、人的資源の流動やコロナウイルス対策に伴う補正、地域振興対策に対する施策が注目されている。
さらに、後期高齢者医療広域連合議会の報告が行われ、財政の健全化についても審議された。この中で、地方公共団体の財政に関する健全化判断比率と資金不足比率の算定結果が報告され、国東市の財政状態は改善傾向にあることが示された。
各議員からは、健全な財政運営を求める意見や、地域貢献に向けた具体策を求める声が上がった。一部議案では、地域に根ざした学校教育の環境作りを求める意見書提出も提案され、教育の重要性も再確認された。
この他にも、財産無償貸付や市営住宅の改正に関する議案も提出され、国東市の行財政運営や地域振興策について広範な意見交換が行われる見込みである。現在、議会の方向性に注目が集まっている。