令和2年12月2日、国東市議会の第4回定例会が開会された。議事日程は16件に及び、主に予算に関する議案が上程された。
市長の三河明史氏は議案に先立ち、行政報告を行った。特に新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しており、県内も多くの感染者が確認されている。「予防策を徹底し、市民の健康と暮らしを守ることが急務」と強調した。
また、令和2年度国東市一般会計補正予算には、国・県の補助事業に基づく23億7,665万円の追加が含まれ、施設の修繕や緊急を要する事業が中心である。歳入は国庫支出金や寄附金が増加する一方、繰入金が減少する見通し。
議案第81号では、国東市過疎地域自立促進計画の変更が提案され、今後の事業推進の必要が示されている。特に、ケーブルテレビ整備事業において増額変更が行われる。
さらに、学校給食費条例の制定や、消防職員に対する特殊勤務手当の改正が議題に挙がった。これにより新型コロナウイルス対策に従事した職員への手当が規定される。
急速充電設備に関する火災予防条例の改正も行われる。これにより、全出力50キロワットを超える設備の設置義務が整備され、消防への届出が求められるようになる。
この日の議会は多様な議題が取り上げられ、議員たちも活発な意見交換を行った。会期は12月23日までの22日間と決定し、今後の審議に向けた準備が進められる。市民からの関心も高まる中、議会は円滑な運営を目指して努力する方針である。