令和5年6月30日、国東市議会は定例会を開催し、重要な委員長報告や補正予算について協議が行われた。
最初に、松井督治市長が補正予算の訂正を求めた。議案第39号「令和5年度国東市一般会計補正予算(第2号)」に関して、宇宙港関連事業の予算案について説明があった。市長は、土地取得に関して十分な情報提供がなかったため、予算計上を見直す必要があると強調した。これにより、歳出と歳入がそれぞれ3億1,600万円減額される見込みである。
続いて、萱島祥彦総務常任委員長が報告を行った。彼は、議案11件、発議2件、請願1件など、計14件について報告し、全て原案通り可決される見込みと述べた。しかし、議案第39号については市民への丁寧な説明が必要との意見が複数出ていることも付け加えた。
その後、石川泰也文教厚生常任委員長が報告に立ち、3件の議案についての結果を説明した。議案第43号「国東市子ども医療費の助成に関する条例の一部改正について」は全員異議なく可決され、議案第46号及び47号に関しても賛成多数で可決された。
特に注目されたのは、工事請負契約に関する議案であり、反対討論が行われた。議員の堀田一則氏は、入札における不透明性や建設業者の育成に関する懸念を表明した。そのうえで、地元企業を支援するための配慮が欠如しているとの見解を示した。
これに対し、賛成の立場からは、唯有幸明議員が入札の公平性について、条件設定型一般競争入札に則ったものと説明し、賛成の討論を行った。賛成多数により、工事請負契約案は可決された。
さらに、議会全体でも閉会中の各常任委員会についての継続調査の実施が決定された。議長は、すべての議題が議了したことを確認し、午前10時36分に定例会を閉会した。議会での議論を通じ、この調査が市民により良いサービスを提供するための基盤になることが期待される。