令和5年9月19日、国東市の第3回定例議会が開催され、学校給食費の無償化を求める意見書案が提案された。この意見書は、義務教育の無償化に関する憲法及び教育基本法に定められた内容に基づき、学校給食の経費負担を家庭から無償化することを目指すものである。提案者の木田憲治議員は、「学校給食は栄養バランスの取れた食事を提供し、子どもたちの健やかな成長に重要である」と強調した。
他にも、地方公共団体の財政健全化に関する法律に基づく健全化判断比率の算定について質疑が行われた。白石德明議員は、地方公共団体の財政の現状に関し厳しい影響が出ていることを指摘。「公共サービスを担う人員が不足している」と述べ、課題解決に向けた具体的な対策を求めた。
また、令和4年度国東市一般会計歳入歳出決算の認定についても、議論がなされた。この決算認定は、地方自治体が公共サービスを提供するために重要な指標となっており、議員からはその透明性や正当性について厳しい意見が寄せられた。特に、予算執行の適正性を示す必要があるとの声が多数あった。
議会では、学校給食の無償化を実現するための背景や取り組みが共有され、その実現に向けた全議員の支持が期待される。議会での議論の結果、今後国と県に対し、この意見書案を通じた強い要望が伝えられる見通しとなった。