令和3年6月30日に開催された国東市議会の第2回定例会では、主に工事請負契約の締結についての議案が審議された。
特に注目されたのは、ベイグランド国東の屋外プール改築工事に関する議案第48号である。市長の三河明史氏が「改築工事を行う契約を締結するため、議会の議決を求める」と強調した。これに対し、観光課長の金當裕昭氏が詳細な説明を行い、契約先として豊後高田市の株式会社菅組を挙げた。
工事はすでに一般競争入札を経て、契約金額は約2億2,935万円とされた。この工事は43年を経過したプールの老朽化に対応し、プール解体、新設管理棟の建設ほか、進入路の改修工事を含む。工期は令和4年3月25日までの予定だ。
議案について質疑が行われ、議員からは「追加工事の可能性はあるか」との質問があり、金當課長は「今のところ、追加工事はない」と回答した。また、入札に参加した業者には4社が名を連ねているとの情報も流れた。
次に、議案の委員会付託が行われ、議案第48号は産業建設常任委員会に付託されることで議員たちの異議がないことが確認された。休憩を挟んだ後、委員長報告と質疑が続き、様々な議案が採決に付された。
また、文教厚生常任委員長の唯有幸明氏は「安岐コミュニティ広場の駐車場化中止の請願」に対し、賛成討論を行った。多くの住民が駐車場化に反対しており、また「地域の利用実態を考慮すべき」と強調した。議論の結果、この請願は賛成多数で採択された。
本会議ではさらに、教育関連の議案についての討論も展開された。特に、放課後英語学習のモデル事業に関しての意見は分かれた。賛成意見として、吉田眞津子議員が「英語能力の向上に寄与する」と評価する一方、反対意見も聞かれた。
最後に、議会運営はスムーズに進み、すべての案件が議了した後、次に開催される委員会の継続調査についても異議なしと認められ、無事に閉会した。