令和4年第3回国東市議会の定例会が、9月28日午前10時より開催された。議題としては、教育委員会教育長の任命や人権擁護委員の推薦、また各委員会の報告が中心となった。
特に注目されたのが教育委員会教育長の任命についてであり、三河 明史市長は、新たに小俣 秀之氏の任命を議会に提案した。市長は、「慎重にご審議いただきたい」と強調し、議会内で異議がないことを確認する運びとなった。質疑は行われず、原案通り同意することが決まった。
続いて、委員長報告が行われ、各常任委員会への付託が確認された。特に、文教厚生常任委員会の石川 泰也委員長は、「教職員が地域に根ざした教育活動を求める意見書について、賛成・反対両方の意見があった」と述べ、意見書の重要性を訴えた。反対討論を行った後藤 貴志議員も、頻繁な広域異動が地域の教育に与える影響について言及し、安定した教員配置の必要性を強調した。
賛成討論を行った瀧口 由美子議員は、地域との対話に基づく教育環境の整備を支持する意向を示し、公教育の質向上のための取り組みを求めた。この討論の後、意見書案は賛成多数により原案として可決された。
次に、人権擁護委員に関する諮問が一括して討論され、すべての推薦が適任とすることに異議はないとの確認があり、原案通り決定された。議員派遣についても、議長に一任する形で進められ、各常任委員会の継続調査も決まった。
この日の議題は迅速に進行し、特に人事案件への議会の迅速な同意が印象的であった。今後の国東市の教育環境の充実が期待される。
令和4年第3回国東市議会は、午前10時36分に閉会された。各議員が出席する中で、重要案件が一つ一つ議論され、次のステップへと進む準備が整ったことがうかがえる。