令和2年6月19日の国東市議会では、一般質問が行われ、複数の重要な議題が取り上げられた。それに基づく市民の健康や生活支援策の充実が求められ、市民の安全と安心な生活に向けた様々な提案が発表された。
まず、新型コロナウイルスの影響に対する政府の支援策について、議員の野田忠治氏が取り上げ、国東市による手厚い対応を評価した。特に全世帯に配布された「ミカワノマスク」に対する市民の感謝の声が紹介され、高い評価を得たことが報告された。さらに、移住支援策において、特に地方分散への期待感や、Uターン希望者への支援の強化が検討事項として浮上した。
また、国東市出身者の移住支援策についても言及され、活力創生課の清成隆課長は、現状の移住促進策を具体的に説明。引越しに要した経費の補助や家賃補助について、新たな取り組みとして市内の賃貸住居に居住するシングルペアレント世帯への生活応援補助金制度があることを紹介した。同時に、移住関連の情報が広く周知されていない現状が問題視され、今後の施策の充実と広報活動への期待が寄せられた。
加えて、全国的に問題となっている空き家対策についても話し合われ、特に国東市の27.5%に達する高い空き家率は地域の社会問題として懸念されている。議員からは、具体的に空き家バンク制度の強化や民間との共同による取り組みが提示され、住民に対する情報提供の重要性も示唆された。
また、市民病院の健康診断制度に関して、実績や今後の目標についての質疑が投げかけられ、収容人員の制約が課題となった。この健診システムの利用促進が、経営改善につながるとの意見が出たことも注目された。
最後に、アスト南側駐車場の整備計画が発表され、181台分の駐車スペースと緑地帯が設けられることが報告された。立地条件からして交通の便が良く、地域住民の利用が見込まれることが強調され、さらなる利用価値の向上が期待されている。
今後の国東市において、市民生活の質を高め、持続可能な地域づくりに向けた取り組みが一層強化されることが期待されている。また、空き家対策や移住支援策の改善に向けた具体的なアクションが求められている。