令和4年9月13日の国東市議会では、教育関係や福祉、環境問題に関する一般質問が行われた。
本議会では、特に教育委員会の学校運営協議会についての質疑が目立った。石川泰也議員は、教育委員会の施策の平等性を訴え、学校運営協議会の役割について尋ねた。学校教育課長の深藏祥子氏は、協議会が地域住民の代表として学校運営に参画し、様々な意見を提供する役割があると述べると共に、今後はさらに質の高い教育を提供するために協力していく必要があると強調した。
続いて、石川議員は民生委員・児童委員の負担軽減策について質問した。福祉課長の小田美一氏は、民生委員の仕事が増えていることを認め、地域への支援を強化する必要性を訴えた。
また、広域ごみ処理施設についても質疑が交わされ、環境衛生課長の猪俣優氏は、新施設の稼働に向けた準備が進んでいることを説明した。新たなごみの収集方法や処理プロセスはまだ決まっていないものの、国東市としては住民への丁寧な説明を心掛ける考えを示した。
国東市の公共交通についても言及があった。政策企画課長の豊田太三氏は、デマンド型乗合タクシーの実証実験の効果を報告し、利用者の便を図る施策の重要性を説いた。
さらに、国東市のボランティア活動についても質疑があった。課題としては、登校に向けた意識の向上が指摘され、ボランティア活動の充実を求める声が上がった。市長の三河明史氏は、地域の支援活動を推進する姿勢を示したものの、現在のボランティア制度の割合を見直す必要があるとも述べた。
最後に、野田忠治議員は地域の支え合い活動の未来について語り、さらなる支援体制の整備を求める声を上げた。今後、この支え合い活動が国東市における重要な社会資本として機能することが期待されている。