令和元年9月13日に開催された日田市議会定例会では、原田啓介市長が3期目にあたる市政運営の基本方針を述べた。
市長は、過去8年間の施策について確認しつつ、今後の防災・減災対策の重要性を強調した。特に、近年の豪雨災害による影響を受け、さらなる防災力の強化を図る必要があるとの認識を示した。
市長は、今後の公共交通対策についても言及し、市民から寄せられた要望に基づき、日田市の地域に適した交通手段の確保を目指す考えを示した。特に高齢者の運転免許自主返納との関連性を踏まえた交通対策が重要な課題であるとのことだ。
観光振興についても触れ、ラグビーワールドカップと東京オリンピック・パラリンピックを背景にした観光客の誘致策について話した。市が持つ豊富な自然や文化、歴史を活かした観光メニューの開発が進められていることも説明された。
加藤市議が質問した新清掃センターの建設については、現清掃センターの老朽化を受けた取り組みとして、2020年から候補地選定が行われることが確認された。また、失われた信頼回復のため地元住民との合意形成が不可欠であることが指摘された。
市長は、農福連携についても紹介し、障がい者の雇用を進めるために農業と福祉の連携を強化する方針を伝えた。今後、地域の特性を生かした産業観光の推進により、交流人口の増大を目指す取り組みも進められているとのことだ。
全体として、日田市は市政運営の強化を図り、災害対策、交通の便の向上、観光振興、福祉の向上に向けて、地域住民と共に取り組んでいく方針であるとまとめられた。