令和4年第1回豊後大野市議会定例会が開かれ、本会議では、集落の水問題や部活動の将来についてなど、重要な議題が取り上げられた。
特に集落の水問題について、嶺英治氏(市議)は調査結果や市の対応策を詳しく尋ねた。市の担当、衞藤好夫産業建設統括理事は、令和3年度に実施された実態把握調査に基づく結果を示し、163の行政区から140件の調査票が提出されたと報告。水源や水質に関する不安が多く寄せられ、特に「水量に不安がある」との声が16件あったことが明らかになり、今後、県へ要望を行い、問題解決に向けて積極的な対応を約束した。
また、ジオサイト「蝙蝠の滝」の話題についても、嶺氏が貴重な観光資源であることを強調した。商工観光課長の安藤久美子氏は、観光資源としての位置づけや未来投資の戦略を説明し、安全な通行を実現するための道路整備が進められることを明らかにした。特に、観光客や地域住民の利便性向上を目指し、整備に取り組んでいる。さらに、地域連携を強化し、観光地としての魅力を高める努力を続けたいと述べた。
中学校の部活動についても議論が展開され、川野優治氏は地域移行の動きに対する不安を吐露する。市教育委員会の中城美加学校教育課長は、部活動が持つ役割や地域での運営におけるメリットを説明し、全国の流れに沿った形で持続可能な部活動を目指す考えを示した。また、部活動の費用負担の問題についても認識し、協議を重ねていく必要性を強調した。
最後に関係人口創出のための交流拠点施設の件で、川野市長は新たな施策としての期待感を示し、各種支援の充実や地域の活性化に向けた取り組みの必要性を訴えた。市は市民や企業との連携を通じて、創業支援や地域発展のための事業を進める。
議事は滞りなく進行し、今後の提案や議論に期待がかかる。