令和3年第3回十日町市議会定例会が9月8日に開催され、市政に対する一般質問が行われた。
議題の中で特に注目されたのは、スケートボードに関する問題についてである。大嶋由紀子議員は、スケートボードの競技者が増加しており、特に東京オリンピック以降その愛好者がさらに増える見込みであると述べた。スケートボードはストリート文化から発展したスポーツであり、住民からの騒音の苦情も増加しているため、共存するための取り組みが必要であると指摘した。
市長の関口芳史氏は、スケートボード協会との連携を強調し、城ケ丘ピュアランドの環境整備については、ジャンプ台などの設置を行っているが、大規模な改修は難しいため、可能な範囲での改善を進めると述べた。また、南魚沼市の公設スケートパークとの連携利用も提案し、スケートボードが地域社会に浸透することへの期待感を表明した。
次に、議題のもう一つ、移住促進の進捗状況についても言及された。嶋村真友子議員は、移住者数が昨年度比で増加しているとし、特に若者や女性、子育て世代をターゲットにした施策が重要であると強調した。市長は、移住者数が令和2年度から急増していることを背景に、より積極的な施策の展開を示唆した。また、移住支援制度や棚田ハウスの利活用についても期待が寄せられた。
市内道路および教育現場における除草作業の現状に関する質問もあり、嶋村議員は地域内での除草作業の人手不足を指摘し、より効率的な人材確保の必要性を訴えた。市は、技術革新と新たな取り組みを行いながら、さらなる改善を図っていく考えを示した。