令和3年第1回十日町市議会定例会において、市政に対する一般質問が行われた。
今回の会議では、昨年度のひきこもり実態把握調査に関する検証と、近年の実際の対応についてが重要な議題として挙げられた。特に、青少年や中高年層のひきこもりが注目され、その対策について「行政及び関係団体ではどのような対応がなされたのか」を問う声もある。
質問した高橋俊一君(十日町市議会議員)は、かつての調査結果に基づき、ひきこもりの原因として、不登校や発達障がい、社会的孤立など多くの要因が指摘されているとし、地域の皆さんと連携した早期支援が必要であると訴えた。市長の関口芳史君は、今後も教育委員会や医療機関と協力し、相談体制の充実を図る考えを示した。
また、豪雪対策についても市が進める施策があげられ、特に雪下ろし作業の安全確保が求められた。市が補助金を拡充することで、自宅の屋根の雪下ろしを行う際の支援を強化し、安全対策を講じていくことが強調された。
一方で、冬期間の鳥獣被害についての取り組みも重要なテーマとされ、イノシシや鹿による農作物被害の深刻さが指摘された。市農林課は、捕獲活動の強化や、被害を軽減するための電気柵設置支援を行っていると報告。
教育長の蔵品泰治君は、今後妥当性について慎重に検討を行い、触発される地域の声を反映した対応を行うと約束した。特に地域現場の声を聴く重要性が、議員・市長双方から再確認される場面が多々見受けられた。
原発の再稼働問題でも意見が交わされ、各議員からは安全性の確保と住民の信頼回復の重要性が強く訴えられた。このような多様な意見の中で、今後の市政運営の方向性を定める交渉の重要性を全会一致で確認する会議となった。