令和3年6月28日、十日町市議会の定例会が開催され、重要な議題が相次いで可決された。
まず、議案第71号の「十日町市奨学金等貸与条例の一部を改正する条例」については、質疑がなかったため、全員賛成で可決となった。これに対し、福崎哲也総務文教常任委員長は「議案は原案通り可決である」と述べた。
次に、請願第3号に関しては、「30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度2分の1復元に係る意見書の採択」を求めるものであったが、質疑の結果、賛成少数で不採択となった。福崎氏は、質疑の中で「国においても30人以下学級の実現への意向が示されている」と言及したものの、報告は少数の賛成で却下された。
議案第72号の「十日町市川西有機センター条例の一部を改正する条例」については、全員賛成で可決された。村山達也産業建設常任委員長は、質疑の結果について「原案が可決」と報告した。
続いて、議案第73号の「十日町市国民健康保険条例の一部を改正する条例」においても、採決の結果、全員賛成により可決決定した。高橋俊一厚生常任委員長はその旨を報告した。
特筆すべきは議案第83号における副市長の選任である。関口芳史市長が「池田克也氏を副市長に選任する」と述べ、無記名投票の結果、全員賛成で承認された。池田氏は「市民並びに行政関係者からの信頼も厚い」との信任を受け、新たな職務に臨む決意を示した。
また、議案第86号では、令和3年度十日町市一般会計補正予算(第6号)が提出された。財政課長の小林良久氏は、歳入歳出それぞれ1億7,887万9千円を追加すると説明し、論議の末、原案どおり可決された。
この日の議会では、議会改革特別委員会の設置に関する議案も可決され、特別委員会は8人の委員で構成されることとなった。委員には中林寛暁氏、鈴木祐一氏、星名大輔氏などが選ばれた。
議長は「今回の議会では全ての議案が無事に可決された」とし、議事を締めくくった。議会全体は166日に及ぶ長期にわたり、多くの重要な決定を下したことが強調され、十日町市の将来に向けた重要なステップとなることが期待される。