令和元年第4回十日町市議会定例会が開催され、さまざまな重要な議題が議論された。
特に注目されたのは市役所での働き方改革と地域農業についての質疑内容である。市議会において、高橋俊一議員が市役所での業務プロセスの自動化を提案し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入について具体的な質問を行った。これに対し、関口芳史市長は、「各種技術を参考にしながら、試験的な導入を可能性として検討している」と応答した。
また、農業の担い手不足という課題に対しても言及され、農家の高齢化が進行する中で新規就農者の育成が急務であるとの認識が示された。市長は、「農地集積や集落営農の組織化を通じて担い手を増やす施策に取り組んでいく」と強調した。
さらに、地域農業のあり方についても質問があり、高橋議員は6次産業化の施策について市の取り組みを尋ねた。市長は、「加工型農業としての施設整備を国や県と連携して進める」と述べ、スマート農業の推進活動も展開していることを報告した。
一方、太田祐子議員はごみ減量について質問。市の廃プラスチック類の処理方法や新たな施策について具体的な取り組みを求めた。市長は、「別の取り組みと共に、温室効果ガス削減の観点からも重要な課題であり、当市としても如実に取り組む必要がある」と発言。
ごみ問題に関しては、地域住民がヴェンダ会議を通じてのまちづくりや、さらなる地域活性化が求められる。また、子どもの権利条例についての今後の進展も期待されている点が印象的だ。
市長は「引き続き、安心して子育てができる環境づくりに注力する考えを示し、子供たちの未来をより良いものにするために積極的な施策を展開していく方針を述べた。