令和元年12月9日、十日町市議会定例会が開催された。
会議では、松代病院の存続問題が重要なテーマとなった。
松代病院は県立病院の中で機能統合が検討されており、地元住民の間で不安が広がっている。議員の村山達也氏は、厚生労働省による医療機関の再編について強く質問した。
「松代病院は地域に根ざした医療機関であり、存続が求められる」と述べた。
市長の関口芳史氏は、県が開催した説明会に市の代表が出席し、地域医療の重要性を訴えたことを強調した。再編方針の具体的な影響に懸念を示し、地域住民の意見を大切にしながら対応を進めると述べた。
続いて、災害対策についても言及された。
村山議員は、豪雨による災害被害を受け、市は災害インフラの強化に努める必要があると訴えた。市は過去の災害から学び、ハザードマップの整備や情報発信の強化に取り組んでいると市長は返答した。これにより、避難情報や地域ごとの危険情報を市民に周知するとともに、地域で協力し合う体制を築くことの重要性が確認された。
さらに、市内の教育環境やインターンシップ制度、林業振興政策についても意見が交わされた。特に林業では、木材供給の安定化と中山間地振興が課題として指摘され、森林環境譲与税の活用が期待されている。
今回の議会で明らかになったのは、地域医療の存続や防災対策の強化が市民生活に直接影響する重要な問題であるという点であり、今後の対応が注目される。