令和5年12月11日、十日町市議会の定例会が開催され、数件の議案が審議された。
特に注目されたのは、議案第135号の「十日町市議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正」である。これは、議員報酬や費用弁償の見直しを目的としたもので、賛成多数で可決された。報告を行った根津 年夫総務文教常任委員長は、期末手当や特別職報酬審議会による審査の結果、賛成多数での可決に至ったことを強調した。
続いて、議案第136号は「十日町市特別職の職員の給与に関する条例の一部改正」で、こちらも質疑なく全会一致で通過した。議案第137号と138号についても同様に、質疑もなく原案可決となった。
また、議案第139号では「松之山ステージ越後松之山『森の学校』キョロロ条例の一部改正」が議論され、プログラム体験料に関する質疑があり、賛成多数で可決された。議案第140号や141号についても、特に質疑はなく、議場は一体となり全会一致で原案可決に至っている。
議案第142号の「指定管理者の指定」では、地域のスポーツ全般の支援について質疑が交わされ、今後施設が地域交流の場として活用される期待が表明された。
請願第3号は「刑事訴訟法の再審規定の改正を求める」との内容であったが、質疑の結果、賛成少数で不採択となった。委員からは、改正の影響範囲の不明確さや、詳細な立法内容の精査が必要との意見も出された。
さらに、議案第170号の「令和5年度十日町市一般会計補正予算」は、農業支援として高温・渇水減収緊急対策支援事業に1億800万を計上する内容で、災害による影響が大きい中、農業経営の維持を目的としている。この補正予算は全会一致で可決された。関口 芳史市長は、農業支援の政策として、この予算が重要であると強調した。全体として、予算案の詳細や執行に関して具体的な質疑も行われ、議事は滞りなく進行した。