令和元年6月18日、十日町市議会定例会が開催された。議題には、防犯対策や東京オリンピックに向けた取り組み、ひきこもりに関する実態など多岐にわたる問題が議論された。特に根津年夫議員による子供たちを犯罪から守るための防犯対策についての質問は目を引くものであった。
根津議員は、最近の子供を狙った事件に触れ、十日町市の現状とこれからの防犯対策の方針を求めた。市長の関口芳史氏は、「地域全体で子供たちを守るためには、学校や警察、地域住民が手を結び、情報を共有し合うことが重要だ」と強調した。具体的な対策として、通学路の環境整備や地域での見守り活動の強化を提案した。
次に、2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みについても議論がなされた。関口市長は、「国宝・火焔型土器を聖火台とするため、多方面にわたり要望活動を行い、地域の魅力を発信することが重要です」と説明した。また、クロアチア共和国との事前合宿受け入れについての詳細や、地域活性化の仕組みが今後の大会に向けて重要であることも指摘した。
加えて、十日町市のひきこもりの実態に関する報告もあった。関口市長は、ひきこもり支援のために相談窓口を積極的に開設していることを説明し、多角的な連携を強化していく必要性を訴えた。特に、地域住民との関係性を深め、支援のネットワークを構築することが今後の課題とのこと。
さらに、児童センターの設立や安全な雪像づくりについても議論され、地域全体での協力を求める声が高まった。特に安全な雪像づくりには、市民や地域の協力が不可欠だとの意見が多く寄せられた。
最後に、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ2018についても触れられた。ここでは、すでに観光資源としての位置付けが強化される中で、地域の活性化や経済効果の更なる向上が求められている。