令和5年第1回十日町市議会定例会が3月13日に開催され、重要な施策についての発言が相次いだ。
国保川西診療所の利用状況や温浴施設の振興策など、福祉施策に関する質問が目立った。まず、星名大輔議員(8番)が国保川西診療所の今後について質問した。それに対し、市長の関口芳史氏は、同診療所の役割を重要視しつつも、大規模改修が必要な現状を明らかにした。市は令和5年度予算案に調査検討業務の委託経費を計上しており、地域医療の維持に向けた検討がなされることに期待が寄せられる。
また、星名大輔議員は温浴施設に関しても言及し、各施設の運営状況と閉館の決定の影響を問うた。市長は、特にミオンなかさとの運営状況が厳しいことを指摘し、運営の見直しが必要であるとした。さらに、温浴施設が地域の健康増進に寄与していることを強調しつつ、一部施設の料金体系見直しの必要性を認識していると述べた。
続いて、小林正夫議員は雪国の伝統文化継承についての質問を行った。市長は、伝統行事の重要性を強調し、地域の文化資源を活用した観光の推進が地域活性化につながると述べた。また、千手温泉のサウナ室の改善についてもが意見があり、利用者の増加を図る施策を検討する意向が示された。
他にも、山家悠平議員が空き家問題の有効利用や地域の宿泊業の振興、さらには地域廃棄物の有効利用について言及した。これに対し、市は空き家バンク制度や民宿開業支援策などを通じて地域資源の活用を進めていることを伝えた。
市長は、利雪や克雪の意義について強調し、雪まつりを通じて地域の魅力を発信する重要性を訴えた。特に、今年の雪まつりでは、コロナの影響から、3年ぶりに盛大に開催され、市民が主体的に参加したことが評価された。他地域からの観光客との交流を深める絶好の機会であるとし、地域活性化に貢献することを期待する。
これからも市は、地域資源を活用し、観光振興や健康増進の施策を強化し、持続可能な地域社会を目指していく方針である。