令和6年第4回上越市議会定例会が6月7日に開会し、主要議案が審議された。
会期は本日から6月21日までの15日間に決定。市長が提出した令和6年度上越市一般会計補正予算については、歳入歳出予算総額に7億4,189万円を追加し、予算規模を1,052億1,892万円とする内容が説明された。
補正予算の主な内容には、佐渡島の金山の世界文化遺産登録を見据えた観光キャンペーン、移住促進のための市の補助制度の拡充、能登半島地震による災害廃棄物処理費用の増額が含まれる。これに関連して、中川幹太市長は、「当市における米関連産業の調査研究」を強調し、将来的な持続可能な地域づくりへつなげていく考えを示した。
さらに、令和6年度国民健康保険特別会計および後期高齢者医療特別会計の補正も予算が上提され、被保険者証をマイナンバーカードとする新制度への移行が解説された。市長は、誤った個人番号の登録を防ぐための手続きを説明し、個人情報が漏洩することがないよう対応する旨を述べた。
また、議案第86号における上越市立小学校の食物アレルギー誤食事故についても言及。被災者への損害賠償に関する示談が成立し、再発防止に向けた対策を進める意向が確認された。これに対し、教育関係者からは事故の経過と改善策の説明が行われ、今後の安全対策への取り組みが期待される。
議会は、各種議案の付託表により所管の常任委員会に付託されている。全体として、市民生活に直結する重要な議案が多く、継続的支援が求められる案件となった。議会の場で表明された市長の見解や一議員からの質疑は、地域の将来に対する市民の期待を反映する内容であった。今後の結果が注視される。