令和5年6月23日、佐世保市の定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。特に重要な議題の一つは、令和5年度の一般会計補正予算であり、質疑が活発に行われた。
一般会計補正予算に関連して、宮島市長は、人口減少対策が市政最重要課題であると強調し、子育て支援の充実が不可欠であると述べた。これに関して、代表質問に立った大塚克史議員は、子育て世代への支援策を問うとともに、将来的な施策の具体化を促した。
また、教育における不登校特例校の設置が議論された。EDUCATION長の西本眞也氏は、現在の不登校児童生徒の実態を報告し、設置の必要性を訴えた。特に、不登校児童生徒が置かれた状況の厳しさに触れ、対応策の充実を求める声が上がった。
宮島市長は、教育課程の検討が進行中であり、不登校特例校の設置を支援する意向を示した。また、地域包括ケアシステムの推進についても言及し、高齢者やその家族への支援を強化する意義を訴えた。認知症対策や高齢者支援の重要性についても、実生活に即した施策が必要であると確認された。
更に、経済活性化策としての観光振興と雇用対策も焦点に。当日、市内で行われた艦隊コレクションイベントの成功を踏まえ、市長は観光回復の重要性を訴えた。グリーン成長戦略として、カーボンニュートラルを見据えた施策および地域産業の振興についても語った。
このように、佐世保市においては、地域課題の解決に向けた具体的な取り組みが一層求められ、議会からの意見を受け止め、実行に移していくことが市長の使命であると言える。