令和6年6月24日、佐世保市で開かれた第6回定例会において、重要な議題が挙げられた。
本日の会議では、特に農業に関連した質問が多く取り上げられた。公明党の宮島武雄議員は、佐世保市と農業の歴史的な結びつきについて言及し、農業委員会が作成した概要に基づき本市の発展における農業の重要性を指摘した。
宮島議員は、特に社会的支援が必要な方々の農福連携について問うた。この取り組みは、農業を通じて障害者や高齢者が自立し、社会に参加できる機会を提供するものである。現在、農福連携推進ビジョンに基づき、約6,300の取り組みが報告されている。宮島議員は、地域で暮らす人々の参加を促すため、農業と福祉の連携を進めることが必要であると述べた。これに対して、保健福祉部の辻英樹部長は、市内76の就労支援事業所の状況を報告。14の事業所で農業活動が行われ、地域での生活に貢献していると強調した。今後の課題として、利用者の特性を考慮した取り組みの工夫や、雇用機会の創出が求められることが挙げられた。
次に、教育長の陣内康昭氏が地域と学校の連携について続けて発言した。子どもたちが農業体験を通じて、自然との関わりやコミュニティの重要性を理解する機会を設けることが、豊かな成長に繋がるとの考えを述べた。本市では、農業に関する体験活動が進められており、これにより子どもたちは地域社会とのつながりを強めている。教育長は、さらなる取り組みとして、地域資源を活用した多様な体験の実施を提案した。
さらに、農業体験の重要性に関して、宮島議員は次回の質問で、農福連携の積極的な推進についても具体的に求める姿勢を示した。市長の宮島大典氏は、これらの意見を重視し、今後の施策に反映する意向を表明した。
宮島議員は、これらの取り組みが実を結ぶよう、一層地域社会との連携を強化していく必要があると考えている。また、農業と教育の連携が強化されることで、子どもの社会参加を促し、地域経済に貢献する新たなモデルが構築されることが期待される。