令和3年9月、佐世保市の定例会での一般質問では、医療機関や道路管理、障がい者支援、子どもたちの暮らし、そして郵便局との連携に関する問題が議論された。
その中で、特に注目を集めたのは自民党市民会議の永安健次議員からの提案で、医療機関における患者用Wi-Fi環境の整備が求められている。
永安議員は、コロナ禍で患者が家族との面会が難しい状況において、Wi-Fi環境が患者の精神的ケアに寄与することを強調した。市内の17の医療機関におけるWi-Fiの整備状況についての回答では、現在、8病院が整備中で、コロナ病棟に設置される場合も限定的な使用となるという現実が浮き彫りになった。
次に、道路植栽の適正管理と環境美化に関する提言が行われた。年間の予算や管理体制について情報提供が求められ、特に事故を防ぐ側面からの整備が必要だと訴えられた。また、観光地としての地域魅力向上を目指し、美しい街並みの必要性が語られた。
障がい者に対する虐待の問題においては、施設職員による虐待が社会的問題となっており、再発防止策や制度の運用見直しが求められた。市は、虐待の事案を発見次第、迅速に対応する仕組みであることを説明し、より広範囲な啓発活動が要求された。
さらには、医療的ケアを必要とする子どもたちへの支援と制度拡充についても話題に上った。特に、現行の福祉医療制度が経済的負担を軽減する支援策として機能していることを認識しつつ、さらなる高齢化社会に適応するための見直しが必要であるとの意見が強調された。
最後に郵便局との包括連携の可能性が示唆された。地域課題解決の手段として郵便局との協力が重要ですから、今後の展望に期待が寄せられた。