令和3年3月11日に開催された定例会では、自然公園の魅力向上や高齢者の外出支援策に関する重要な議題が取り上げられた。
特に、16番の永安健次議員は、高齢者の外出支援策における地域の課題に焦点をあてた。彼は、周辺地域の商店が減少し、高齢者が日常生活での交通手段に苦労している現実を指摘した。地域の実態を踏まえた外出支援モデル事業の実施を求めた。
永安議員は、特に小佐々地区での外出支援の取り組みについて言及し、ボランティア団体と市の協力があったことを紹介した。実際に、地域の高齢者の生活を支えるという観点から、具体例として、買い物や外出のサポートが評価されている。市からの支援と地域のボランティアの動きが連携し、効率的に支援が行われていることが強調された。
次に、自然公園の魅力向上と観光資源の活用について議論された。永安議員は、アウトドア活動や自然公園を活かす観光振興策が成功する可能性を指摘し、地域資源を最大限に利用することが今後の方向性となるべきだと述べた。特に、近年のコロナ禍で屋外アクティビティへの関心が高まっている環境を活かすべきとのことだ。市の担当者は、公園の利用に関する実績を示し、観光動向の変化に対応すべく、施設の整備を進める方針を詳述した。
また、環境部長は、ゴミの収集やクリーンセンターへの持込みに関する問題点を説明した。新型コロナウイルスの影響により、ゴミ収集の現場でも様々な感染防止策が求められ、業務に従事するスタッフの安全対策を徹底する必要性についても言及した。
一連の質問の中で、議員たちは、特に過疎地域での生活支援や地域の環境保全が、持続可能な地域振興に直結することを訴えた。これに対して、市の関係者は地域住民との対話を通じたニーズの把握の重要性を強調し、今後も行政が連携して取り組む姿勢を示した。これらの議論を経て、佐世保市は更なる地方創生のための方策を模索していくことが期待される。