令和3年3月の佐世保市定例会議が行われ、多くの議員による一般質問が活発に発言された。特に、5番の鶴大地議員からは、災害への対策と行政のデジタル化、テレワーク推進に関する質問が目を引いた。
まず、鶴大地議員は東日本大震災から10年を迎えるにあたって、佐世保市が災害対策としてどのような連携を構築しているのかを問うた。市の防災危機管理局長 中尾和章氏は、現在、66の協定を結び、地域のニーズに応じた支援体制を強化していると回答した。特に民間企業との協力体制も構築し、地域一丸となった災害対応を意識していると述べた。さらに、行政側はこれらの協定を生かし、災害時にスムーズに機能させるための体制整備が必要と強調した。
次に、鶴議員はテレワーク導入に関する実態について質問をした。現在、労働環境の変化と新型コロナウイルスの影響を受け、テレワークが注目されている。その中で、総務部長はテレワークの導入に向けた状況を説明し、万全なセキュリティ対策が前提であることを強調した。特に、コロナ禍での時差出勤の効果は一定の成果を上げており、この経験を基に今後のテレワーク導入計画を進めていく方向性を示した。
さらに、政府主導のデジタル政策にも注力し、特に市のデジタル技術の活用進展は期待される。鶴議員は、AIやICTを利用した行政の効率化について具体的な動きの必要性を指摘し、これに対し、行政側も積極的に取り組んでいる姿勢を示した。
また、松尾裕幸議員は、学校教育におけるアプローチとして標準化された教育の在り方改善に言及。夜間中学の設置に関するニーズと状況把握についても質問が寄せられ、教育委員会は市民が必要とする教育の実現に向けた取り組みを進める意向を示した。
この会議では、地域の安全や教育に関する多様な視点からの提案が行われ、今後の施策に期待が寄せられている。行政の積極的な姿勢や取り組みの進展に、市民の関心が高まる中、地域の発展に寄与することが求められている。