令和5年3月7日に開催された佐世保市議会定例会において、土木技術職員の育成やプラスチック資源循環促進法の施行に伴う取り組みについての多くの質問が交わされた。
まず、土木部長の田島克巳氏は、「土木技術職員の育成は重要な課題である」とし、技術指導官の配置や直営事業の復活などの取り組みを報告した。特に、技術力の向上と技術の継承が必要とされている背景には、災害の頻発や土木施設の老朽化があると述べた。土木部内でのディスカッションを通じて、職員同士の知識や技術の共有が図られていると強調した。
さらに、古家勉議員は、「若手職員が現場で実地訓練を受けることが重要で、特に伴走型の支援を進めるべきである」と再質問した。技術力の向上とともに、職員の負担軽減についても考慮すべきだとの見解を示した。
次に、プラスチック資源循環促進法に関連して、環境部長の吉田敏之氏は、市内でのレジ袋の有料化等の施策が一定の効果を上げていると報告したが、レジ袋の利用状況に関しては課題が残るとの認識を示した。特に、レジ袋の代わりに購入するポリ袋の増加が懸念されているため、新たな改善策を検討する必要があるとの考えを示した。
最後に、佐世保市総合医療センターについては、保健福祉部長の辻英樹氏が医療従事者の確保状況を報告。必要とされる職の充足に向けて、具体的な職員数や採用状況を明らかにした。特に、薬剤師や看護師の確保が慢性的な課題であり、採用者数の増加傾向が見られる一方で、離職者も少なくない現状を強調した。
このように、議会での活発な質疑応答を通じて、それぞれの議題についての市の取り組み状況や今後の課題が浮き彫りになった。市民生活に密接に関わるこれらのテーマに対し、より具体的な施策が期待される。