令和5年9月14日、佐世保市の定例会で様々な議題が審議された。特に注目を集めたのは、佐世保市の野球場の現状についての質問だった。
5番の古賀豪紀議員が立ち上がり、佐世保市における野球のための施設について言及した。古賀議員は現在の野球場は老朽化が進んでおり、特に硬式野球での使用において問題を抱えていると指摘した。市内には、総合グラウンド野球場を含む6つの野球場が存在するが、硬式野球ができるのはその中で半数の3つだけである。古賀議員は、現在の野球場ではプロ野球の試合を誘致することができない状況にあるとして、設備の改善や新たな球場建設を求めた。
古賀議員は、特に総合グラウンド野球場が44年前に開場し、以来プロ野球の公式戦は1990年以降行われていない事実を強調。これに加え、暑さや直射日光によって観客や選手が体調を崩す危険もあるとし、特に高校野球連盟が新設した球場が多くの試合を受け入れている現状に触れることで、佐世保市でも新しい球場が必要であることを訴えた。
また、医療的ケア児及びその家族への支援も重要なテーマとして取り上げられた。議員たちは、医療的ケアを必要とする子どもたちへの支援策や地域での医療サービスの整備について意見を交わした。この流れの中で、医療的ケア児支援センターが県内にあるが、佐世保市における受け入れ体制が未整備であることが問題視された。特に、レスパイト入院の必要性が高まっている一方で、近隣の病院での受け入れが難しい実態が問われた。
市営住宅に関しては、花高地区の住宅が古く、入居率にも課題が生じていることが報告された。現在市が進める住宅政策に対しても、地域住民の声を取り入れ、住環境の整備を進める必要があるとの意見が上がった。市と県の協力のもとで、今後の住宅整備計画を進めることが求められている。
公共交通の維持に関しても賛同の意見が多く、運転士不足による影響が懸念されている。市は運転士の処遇改善や新たな制度の導入を通じて、運転士確保のための取り組みを進化させる必要がある。
最後に、佐世保刑務所跡地の活用についても意見が交わされた。土地の利活用を進めながら、経済的損失を軽減するためには、早急な対応が求められるとの声が多数あった。特に、この跡地が持つ巨大な面積をどう活用していくかが今後の課題となりそうである。市は今までの取り組みを行いながら、住民の意見を反映させてまいりたいと考えている。