令和3年3月1日、佐世保市議会において、代表質問が行われた。
自民党市民会議の長野孝道議員が、コロナ禍における佐世保市の財政について言及した。彼は、「新型コロナウイルス感染症の影響で財政が厳しくなっている」と警鐘を鳴らし、特に「令和3年度の予算は、令和2年度の初期から5.5%の減少が見込まれており、278.8億円が計上される」と述べた。この数値は、前年同様、地域経済に与える影響を考慮したものである。市長の朝長則男氏は、「国からの支援も含め、今後の財政運営について選択と集中を図ることが重要」と強調した。
ワクチン接種に対しても長野議員が言及した。「ワクチン接種を行うことで、徐々に感染拡大を防ぐことが可能です」とし、特に「医療従事者への接種の迅速な進行が重要」と強調した。市長は、「接種は進めており、医療従事者が優先とされています。65歳以上の高齢者への接種は4月中旬から始まる見込み」と答えた。
校整備や再編に関しても発言があった。長野議員は、「学校の再編計画について、地域住民との理解をどう図るのか」と問うた。市長は「説明会を通じて、地域の声をしっかりと受け止めたい」と回答した。
また、農林水産政策についても議論が行われ、長野議員は「人口減少社会における農業の現状と、新規参入者の確保が重要だと考えます」と語った。市長は、「産地と担い手の育成・確保にうんぬん取り組んでいく」と述べ、新しい仕組みづくりを進める意向を示した。
この会議では、佐世保市の未来を見据えた様々な施策が提案され、特に新型コロナウイルス感染症の影響に対する対策が議論された。市長の「さらなる経済対策を講じて、市民に対する安心感を提供する」との決意表明で締めくくられた。