令和2年5月15日に開催された佐世保市臨時会では、重要な議案が審議され、全会一致で承認された。
主な内容は、令和2年度一般会計補正予算、国民健康保険事業特別会計補正予算、および各種条例の改正に関するものである。
特に、新型コロナウイルス感染症の影響に関連する施策が多数提案されており、十分な議論を経た後に可決された。
市長の朝長則男氏は、提案理由の説明において、新型コロナウイルス感染症の影響について詳細に報告した。市は市民の皆様に感謝の意を示すとともに、医療、福祉関係者への感謝を強調した。
また、市内企業への支援策として、飲食店や宿泊業者への緊急支援給付金を実施する方針が示された。これにより、経済の底支えを図る狙いがある。
加えて、経済対策として3段階の支援策を構築することが発表された。第1段階では独自の緊急支援を行い、第2段階では国の経済対策に基づく支援が開始される予定である。特に、中小企業に対する経営持続給付金や、農業者・漁業者への経済支援について言及された。
さらに、令和2年度一般会計においては、総額約21億7千万円の補正予算が計上された。この中には、感染症対策に必要な予算や、各種給付金の支給に関わる経費が含まれている。特に、特別定額給付金の支給に関して、市民一人当たり10万円の給付が決定される見込みである。
審議の中で各常任委員長からの報告が行われ、各議案が順次可決された。特に国民健康保険条例や後期高齢者医療に関する条例についても新型コロナウイルスの影響を受けた国民に対する対応が含まれ、重視された。調整される制度の中には、傷病手当金の支給に関する特例も設けられた。
議長の崎山信幸氏は、全ての提案された案件の承認を報告し、臨時会は閉会した。今後も、新型コロナウイルス感染症に対する対応として、必要な措置を講じていくことが求められている。