令和2年12月11日に行われた佐世保市議会の定例会では、議員による一般質問が中心に進行された。
この日、最も注目を集めたのは自民党市民会議の角田隆一郎議員の一般質問だった。角田議員は、佐世保市における新型コロナウイルスの感染状況に関する問題を取り上げ、市民への正確な情報発信の重要性を強調した。「市民の皆様が安心して生活できるためには、正確な情報を発信することが不可欠だ」と述べ、特に感染者数の兆候を市民にどう伝えるかが重要であると指摘した。
具体的には、角田議員は看板やテレビコマーシャルを通じて、新型コロナによる入院・入所者数をリアルタイムで発信することを提案した。これによって市民が感染拡大を恐れすぎることなく、徹底した感染症対策に取り組める環境を整えるべきだと主張した。「現在、入院を必要とする市民は2人だけです。これは市民の皆様の努力の結果です」と述べ、円滑な情報共有の重要性に焦点を当てた。
その後、教育長の西本眞也氏は、学校の体力向上施策に関する質問に対し、市全体での体力向上イベントが必要であるとの見解を示した。しかし、角田議員はその答弁に対し、「実効性のあるプログラムが必要だ」と厳しく指摘した。さらに、ふるさと納税の活用や不法投棄問題に関しても議論が交わされた。特に不法投棄に関しては、景観維持の観点からの行政対応が求められ、早急な対策が必要であるとの見解が示された。
また、教育委員会に関連する第189号議案が提出され、新たに古賀由樹氏の委員任命が承認された。この任命を受けて、市長の朝長則男氏は、今后の教育活動への期待を寄せた。市長は、「新委員による教育委員会が一層の発展を遂げることを期待しています」と述べた。
選挙管理委員会の選挙が行われ、新たに委員が選出されたことも報告されている。委員長の玉井晃氏は退任の挨拶を行い、12年間の感謝を述べて会を締めた。最後に、崎山信幸議長が、市民に対する健康と安全を呼びかけ、この年の定例会を閉じた。