令和3年12月定例会にて、佐世保市の令和3年度一般会計補正予算が承認される見通しとなっている。
議題となる第135号議案は、農業者や漁業者を支援するための施策を含んでいる。この補正予算において、農業経営セーフティネット加入促進事業や漁業用燃油助成事業への予算が計上されている。
企業経済委員会の久野秀敏委員長は、農業費に関連する事業について次のように説明した。「新型コロナウイルスの影響で農業経営への不安が増大している。収入保険制度への加入を支援することにより、持続的な農業経営を目指す」と強調した。
農業経営セーフティネットへの現加入率は2割弱という現状も紹介され、委員会ではそのさらなる推進が求められた。委員からは「加入率を100%にするため、原因分析が大切だ」との意見も出た。
漁業に関しては、漁業用燃油助成が取り上げられた。委員長の久野氏は、「市場価格の低迷や燃油価格の高騰が漁業経営に悪影響を与えている」と述べ、経営改善のための支援が必要であることを示唆した。委員からは事務処理体制についての懸念もあったが、当局は通常業務内での対応が可能であると回答した。
この補正予算案について、議会は全会一致で可決に至った。市長の朝長則男氏は、今回の予算可決により地域経済の活性化が期待されると述べている。次回の会議は12月7日に予定されており、さらなる議論が行われる見込みである。