令和5年12月12日、佐世保市にて定例会が開催され、議会は全体的な進行状況や補正予算の撤回に関する議題などが審議された。この中で、特に注目されたのは、令和5年度佐世保市一般会計補正予算(第9号)の撤回である。
市長の宮島大典氏は、一般職等の職員給与の改定を盛り込んだ第148号議案の撤回について詳しく説明した。議案撤回の背景には、消防局職員に関する予算額に誤りが判明したことがある。市長は「このような事態は決してあってはならないことで、今後、議案提案に際し再発防止に取り組む」と強調した。
また、一般質問では、黒川英朗議員が宇久島に関する課題に焦点を当てた。質疑は、宇久地区内の空き家撤去費用補助やインターネット環境の整備、運動施設の活用に関連していた。
特に空き家撤去補助制度について、黒川議員は「解体にかかる費用が高額であり、所有者がそれに消極的になる」と指摘した。また、宇久島内のインターネット環境についても「未整備のままであり、地域振興策として改善が急務である」と述べた。これに対し、都市整備部長の溝口勝利氏は、補助制度についての概要や申込実績を説明しさらなる検討を約束した。
このように、定例会では様々な議題が置かれ、特に市の補正予算や地域振興、そして公的支援の在り方が議論された。市長は、地域のニーズに応じた施策や支援を続け、消費者の大切な支援を確保する考えを示した。今後も市政全般にわたる効率化や透明性の向上が期待されている。