令和5年9月26日に開催された佐世保市議会の定例会では、様々な議題が取り上げられ、重要な案件が審議された。
最も注目されたのは第112号議案、佐世保市獣医学生修学資金貸与条例の制定についてである。
議案に対しては、「獣医師の資格を有した佐世保市職員の人材不足が慢性化しているとの背景がある」と、市の担当者は述べた。
また、この新制度は、将来的に市に勤務することを条件に修学資金を貸与し、一定期間勤務すれば返還が全額免除されるという仕組みだ。
一方で、貸与条件に設定された利息が高く、14.6%とすることへの懸念が議会で示された。
「他の自治体と比較すると非常に高い利率であり、学生にとっては大きな負担になる」と「若者議員を増やす会」会派長の諸國麻椰議員は、議案に反対する立場を表明した。
市が採用を目指す優秀な獣医師を確保するには、制度の見直しが必要であると考えられる。
次に取り上げられたのは、第111号議案である令和5年度佐世保市港湾整備事業特別会計補正予算に関する議論だ。
この議案では、国際クルーズ船の寄港促進等に関連する支出が計上されており、観光業の振興が期待されている。 市の担当者は、「感染症対策が緩和されていることを受け、クルーズ船の寄港を増加させ、地域経済の活性化を目指す」と発言。
また、第138号議案の令和4年度佐世保市介護保険事業特別会計歳入歳出決算についても審議された。
この件では、高齢者福祉の充実と関連する経費や給付の状況について報告され、特に地域医療の体制整備が重視されていることが強調された。