令和2年6月8日、佐世保市の定例会議が開かれ、重要な議案が上程された。
会期は6月19日までの12日間と決定された。市長の朝長則男氏は、経済対策に関する補正予算の概要を説明した。新型コロナウイルスの影響を受けた市民生活を支援するため、計画的な経済対策を進めるとした。
特に、一般会計補正予算の計上では、経済対策として業界を支援するためのプレミアム付商品券を含む約55億円の規模である。加えて、市立学校の教育環境整備や衛生資器材の備蓄に関連した経費も盛り込まれる。
市長は「生活の安定を図るため、保険税や保険料の減免措置を講じる」と述べ、健康保険に関連する補正予算について言及した。新型コロナウイルスの影響で収入が減少した国民健康保険や介護保険被保険者の軽減を目指す。具体的には、国民健康保険の減免措置として、保険税の減額をし、生活支援を強化する方針である。
さらに、介護保険条例や国民健康保険条例の改正案件も含まれており、条例づくりの必要性を訴えた。特に高齢者や医療的支援を必要とする市民の声に応える必要が強調されている。市においては、今後の国や県の方針を踏まえ、追加的な要望や施策を進めていく意向があった。
また、請願として「基礎年金の改善と年金の毎月支給を求める意見書」が提出され、各議員からも様々な意見が出された。佐世保市としても、今後とも市民からの要望に真摯に向き合い、議論を深めていく必要がある。
これらの議案は全体として、感染拡大防止と社会的支援の両立を目的としており、市民生活の安定を図る重要な施策として進められている。議会は、意見を集約し、今後の市政に活かすとした。