令和6年3月4日、佐世保市の定例会が開かれ、特に市政における主要な課題として「人口減少対策」が強調された。
宮島 大典市長は、「人口減少を最大の課題と捉え、子育て支援・教育の充実が必要である」と述べ、今年度から始まるシティブランディング・プロジェクトに期待を寄せた。このプロジェクトは、市民が住み続けたいと思える街づくりを目指し、四つの柱を中心として設計されている。
一つ目は子育て支援であり、特に中学校3年生の給食費の無償化を重要視している。
二つ目は文化の振興で、市の歴史、文化を再評価し、地域社会での活動を促進する。
三つ目は地域資源を活用したオンリーワンの価値創造であり、特性に合わせた取り組みが進められる。最後に、産業活性化を目指すことで、経済の循環を図る。
このプロジェクトは、政策の実施を通じて佐世保の魅力を高め、地域経済の活性化を図ることを意図している。市民との連携や情報の可視化も不可欠であるとの認識が示された。市長は、「マニフェストを実現するため、必要な項目を市民と共有し細やかな政策を進めていく必要がある。」と強調した。
また、クルーズ事業についても取り上げられ、浦頭地区のクルーズセンターが今月に供用開始されることが報告された。市長はこの施設を最大限活かし、多くのクルーズ客を誘致することに力を入れる意思を示した。市民間の連携や観光地との連携強化が今後の施策に求められる。
この定例会では、令和6年度の市予算は約1,211億5,000万円になる見通しであり、子育て支援策や教育施策へも十分な配慮がなされる予定である。市民の期待を背負いながら、施政方針が進められていくことになる。