令和5年の大町市議会3月定例会が行われ、議題や一般質問が市政の重要なテーマとなっています。
まず、子育て支援に関して、太田昭司議員は妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援や経済的支援の実施予定について質問しました。民生部長の曽根原耕平氏は、出産・子育て応援交付金事業を通じて経済的支援を行い、妊産婦へのサポート体制を強化する旨を答弁しました。具体的には、妊娠届出時に5万円、出産時に5万円の給付を行う予定です。
また、男性の育児参加についても質問が飛び交い、総務部長の和田泰典氏は大町市内の男性職員取得状況や、育児参加を促進する施策について言及しました。これにより、男女共同参画の視点から、育児や家事における男性の参加が重要であると強調されました。男性職員の育児休業取得状況については、6名が取得したと報告され、さらなる促進が求められています。
次に、大町市が抱える不登校問題についても大きな関心が寄せられました。教育長の荒井今朝一氏は、さまざまな要因がある中で、不登校の児童生徒に対する支援への取り組みを明らかにしました。心の相談や環境の変化、ご家庭との連携について力を入れていることが語られました。
さらに、地域高規格道路松本糸魚川連絡道路についての進捗状況も議論の中心に。大竹真千子議員の質問に対し、建設水道部長の古平隆一氏は、松糸道路は地域の経済活動を潤す役割を果たし、観光などにおいても地元コミュニティーを支える特性を持つと述べました。具体的なルート案の選定については、整備を進める意義を伝達するため、地元の商業の活性化が期待されます。
最後に山の景観との調和や地域の分断防止についても懸念が示され、盛土構造が地域に及ぼす影響についての情報提供が求められました。市民の意見を重視し、良好なコミュニケーションを図りながら、具体的な施策を庁舎が進めていく必要性が強く提起されました。