令和6年6月28日、飯山市議会の定例会が開かれ、さまざまな重要事項について審議が行われた。
初めに、農業委員会委員の任命に関する議案が上程された。江沢岸生市長は、現任の13名の任期満了に伴い、新たに飛澤正志氏など13名を任命したいと述べた。この議案は、質疑なく採決が行われ、全員一致で承認された。
また、予算決算常任委員会からの報告も行われた。上松永林委員長は、18件の議案を審査し、補正予算案4件を含む全ての議案が全員一致で可決されたと報告した。特に一般会計補正予算に関しては、市の財政安定化が期待されている。
続いて、総務文教常任委員会による請願の審査報告があった。議員の吉越利明氏は、義務教育費国庫負担制度の堅持・拡充を求める請願が全員一致で採択されたと伝え、さらに少人数学級推進と教員増のための教育予算確保を求める意見書も可決されたことを明らかにした。この動きは、地域の教育環境の向上を目的としたものである。
さらに、265400円を超える予算のもとで、飯山駅前ホテル調査・検証特別委員会の設置も決定された。佐藤正夫議員が提案し、この特委は駅前の宿泊施設整備について綿密な調査を行う責任を担う。
意見書の中では、へき地手当の支給率の問題も取り上げられた。山崎武雄議員は、近隣県並みの水準への回復を求める意見表明を行い、教育の質を守るためには必要な措置と強調した。
市長の江沢岸生氏は、19日間にわたる議会審議を無事に終えたことに感謝し、今後の市政運営に当たる姿勢を示した。また、熊による被害予防策や 災害防止についても言及し、市民の安全を訴えた。