令和6年3月5日に開催された飯山市議会定例会では、さまざまな重要議題が取り上げられた。特に、災害対策の強化と次世代につながる安全な地域作りが重視された。
議会の中で、村松 正勝議員は、災害対策に関して市民目線でのアプローチが必要であると訴えた。特に、4月からの指定避難所の変更に伴い、新たな避難所の見学会や避難経路の確認が求められるという意見があった。これに対して、鈴木 靖史総務部長は、要望があった場合に実施を検討したいと述べている。新年度から設置予定の新しい部署においては、市民の防災意識を高める取り組みも期待されている。
さらに、村松議員は能登半島地震の教訓を踏まえて、簡易トイレ・便座の備蓄支援を求めた。この提案に対して、鈴木総務部長は、飯山市災害備蓄計画に沿った対応が進められていると強調し、自主防災組織などにおいての資金活用が可能であるとの対応を示した。
また、デジタル技術を活用した防災対策の必要性も強調された。村松議員は、飯山市DX推進計画に記載されている災害予測や対策事業の進捗状況を問うと、鈴木部長は、SNSを活用した緊急情報の迅速伝達など、デジタル技術の導入を進めていると説明した。
加えて、教育部長の湯本與志一氏が、市民プールの運営に関する質問に答えた。利用者の安全を第一に考慮し、監視者の配置については工夫がされているとのことで、今後プールの営業時間延長の検討も示唆された。特に、市民プールの環境に関する市民の要望が寄せられており、夏場の温度対策にも注目が集まっている。
これらの議論を通じて、飯山市では、災害対策強化に向けた市民との連携が重要とされ、デジタル技術の導入や市民の防災意識向上等の取組が期待される。