令和6年3月6日に開催された飯山市議会では、税条例の一部改正や観光施策、公共施設の在り方等の議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、江沢岸生市長から提案された飯山市税条例の改正案である。この改正は、令和6年の能登半島地震による被災者への支援策を含んでおり、個人市民税の雑損控除に関する特例を設けることを目的としている。市長は「この改正により被災者の負担軽減を図りたい」と述べた。
また、高澤富士子議員が提起した観光施策については、コロナ禍明けの観光需要回復を受け、江沢市長は「観光新時代への対応」として、インバウンドや多様なニーズに応じた観光環境の整備が急務であると説明した。更に、観光資源の磨き上げと地域との協力が重要であると強調した。
荻原章一議員が取り上げた公共施設の在り方については、減少する人口に伴い公共施設の見直しが必要であると指摘し、市長は「統合などの計画を進め、長寿命化を図る」との姿勢を示した。
地震や洪水対策の確認においても、避難所の開設やその運営体制についての議論が活発に行われた。江沢市長は「災害発生時に最大限の能力を発揮できる体制を整える」との方針を語った。
このように、議会では市のさまざまな施策と今後の対応について活発な議論が交わされており、地域の課題解決に向けた取り組みが進められる姿勢が明確に示された。