令和6年6月に開催された飯山市議会第391回定例会では、今後の市政運営や地域振興策に関する活発な議論が交わされた。特に子育て支援や高校生などの移住促進に向けた施策の強化が求められている。
小林喜美治議員が投げかけたのは、飯山市における政治姿勢や制度が市民生活に与えうる影響だ。江沢岸生市長は、「市町村が議会と連携して対応することが重要」と強調し、地域の安全な環境を維持するための努力がなされていると述べた。
次に、道路安全対策が議論され、議員から市道の舗装状況についての質問が挙がった。建設水道部長である内田郁男氏は、舗装修繕の進捗について「総合的な計画を立てて進めている」と述べるとともに、住民のニーズに耳を傾け、更なる対応が求められているとの認識を示した。
また、新たな米飯給食制度の導入も焦点となった。小林議員は、「市が地産地消を進め、安心・安全な食事を提供することが地域活性化に貢献する」と語り、地域農産物活用の重要性を訴えた。市長は、「米飯給食により食育が進む」と期待感を持って取り組む意向を示している。
さらに、訪問介護業務における報酬引き下げ問題についての危機感も表明された。業界内外では人手不足が深刻化しており、経営環境が厳しくなっているとの指摘が多かった。市ではこの問題に対処するため、地域特性を踏まえた介護サービスの確保に努めていると説明した。
今後は、住民に対して安心できるサービスが提供されるよう、議員からの要請を受けて他の市町村との連携や情報発信の強化が求められ、その影響を市側でも注視していく必要があるだろう。地域活性化や子育て支援、そして介護関連の問題に関して、市がどのように財源を確保し、具体的な施策を打ち出していくのかが問われる時期に来ている。