令和4年9月7日、大町市議会で行われた定例会では、市長や市議らによる一般質問が行われた。市長の市政運営のスタンスや令和3年度決算についての議論が交わされた。岡秀子議員は、特に発達障害児への支援やインクルーシブ教育について質問した。その中で市長は、過去4期の市政運営の中で健全財政を保持しつつ、魅力あるまちづくりに取り組んだ経緯を説明した。
市長は、今後の5期目に向けた意気込みとして安定した雇用や定住支援の重要性を挙げ、具体的な施策には地域の特性を反映した新たなまちづくりの推進があると強調した。コロナ禍の影響を受けた現状において、累積的な支援策の必要性や観光消費の向上を図るための施策の見直しも話題となり、まずは地域住民のニーズを反映した計画が必要とされた。
また、平林英市議員は、教育行政について質問し、幼保小の連携促進や給食費負担軽減についていくつかの提案を行った。さらに、サントリーの増設が地下水環境に与える影響や、マイナンバーカードによる保険証制度についての課題についても意見が交わされた。このようにさまざまな課題が出され、市がどのように対応していくのかについて議論が行われる場面もあった。また、今後の市民バスふれあい号の運行についても活発な意見交換がなされた。特に市民が利用しやすくするための運行ルートの見直しやデマンド交通の拡充が求められた。
最後に、大和幸久議員が中心市街地の活性化に向けた様々な施策について、地域粘り強く進めていく事の重要性を訴えた。具体的には市民参加によるまちづくりや、結婚に関連するイベントを通じたまちなかの活性化が重要であるとの見解を述べ、市長にその実現を期待した。